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鋳物加工、鋳造品加工は敬遠されがち??

いつもお世話になっております。

金属加工Plus+です!!

弊社に問い合わせいただく鋳物加工、鋳造品加工ですが、

実は、問い合わせいただいたお客様のお困りごと№1のようです。

問い合わせいただいたお客様にアンケートの協力をいただいた結果、

「鋳物加工、鋳造品加工を対応してくれる加工先が見つからない」や「鋳物業者様からのハンドリングや発送指示、納期管理業務を提言したい」など、近年、鋳物加工、鋳造品加工に対応できる加工先が減少していっているとのお声をよくいただきます。

一般的によく断られる代表的な理由は下記の3点となります。

1.鋳物加工時に発生する切粉処理および工作機械の故障の原因に

鋳物の加工時に出る切粉は、一般鋼材や特殊鋼などと異なり、削ったときの切粉がパウダー状になり、飛散してしまったり、さらにクーラントなどと混ざるとヘドロ状になり、放置すると各種のフィルターなど目詰まりなどの原因となることがあるため、都度、清掃作業が欠かせません。また工作機械内の摺動面などの隙間に入り込んでしまうと、工作機械そのものを痛めてしまう可能性やまた電気系統などにも影響することが考えられられます。

2.鋳物に合わせた治具製作が必要

鋳物品、鋳造品は、一般鋼材や特殊鋼から削り出すよりも、複雑な形状を低コストかつ、大量に生産が可能な反面、機械加工時には鋳物形状に合わせた治具や段取り方法が製品ごとに必要となってきますので治具設計ノウハウが必要になってくることや製品ごとの加工治具の点数が増え、管理が大変となります。

3.材料手配の手間がかかること

多くのお客様は鋳物品、鋳造品は鋳物メーカーに手配、その後、加工メーカーに支給の手配、発送指示など、1製品にかかるお客様の業務工数が高くなっています。また、鋳物品、鋳造品は加工面や素材内部に空洞が発生する”巣”と呼ばれる欠陥現象が起き、加工途中で中断し、”巣”の欠陥部の確認作業や再製作となった場合、それまでに費やした加工時間がロスとなり、該当製品だけではなく、社内全体の歩留まり悪化に繋がります。

以上、鋳物加工、鋳造品加工が敬遠される理由の主な事例3点となります。

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